在校生の保護者及び新・編入学をお考えの児童生徒の保護者の皆さま
世界的に大きな広がりを見せる、新型コロナウイルスによる感染症の影響により、本校においても2月3日以降学校を再開できない状況が続いております。
令和2年度を迎えるにあたり、現在の状況についてのご心配や学校再開の目処についての質問を多数頂いております。
数回にわたりお知らせしている通り、現状としては、1月29日付けの北京市教育委員会からの「学校再開日は未定、再開については別途指示する」という通知により再開可能の指示を待つ状態が継続しています。1月29日以降に開催された会議でも再開の時期については目処すらも示唆されておりません。学校の封鎖管理が徹底されているか、学校に出勤している教員の数等について、朝陽区教育委員会からの視察が定期的に入り、様々な指導を受けております。教員も全員が学校に集まるわけにいかず、交代での学校勤務となり、在宅勤務の教員となんとか連絡を取りながら情報共有し、新年度に向けた準備を進めております。
再開の目処については学校として、北京市、朝陽区の教育委員会等に問合せはしておりますが、「未定、再開については考えず防疫に努めるよう」という返答でございます。
以前、学校長からの文書でもお示ししました通り、我々教職員は最短で4月24日に始業式を実施できるように準備や体制づくりを進めています。ただしこれはあくまでも北京市、朝陽区よりそれまでに学校再開の許可が出た場合となっており、学校再開が確約されたものではございません。
現在の新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりの状況、北京への入境者に対する厳格な隔離政策、日本から北京への航空便の減少、そして、再開の見通しが大変不確定で流動的な事を勘案し、児童生徒そしてご家族の皆様の心身の健康を第一に考えていただき、移動時期等について検討いただきますようお願いいたします。
学校再開時に登校できない児童生徒がいた場合の対応等についても検討してまいりますが、教員の3分の1が入れ替わり、また転出入で60名を超える生徒が入れ替わるなか、どのような対応ができるのかについても現時点では不確定です。
現在日本で暮らし、近隣の学校に通う環境が整っておられ、4月以降も体験入学や仮入学、2重学籍の扱いでの転学をお考えのご家庭も多いと思います。本校におきましては、徴収金の規則により、退学後1年以内の再入学の場合は入学金のお支払いは不要となっております。本校を一旦退学とする正式な転学についても視野に入れ、子ども達の就学機会の確保についてご検討いただくことも致し方ないと考えております。
再入学の際にはスムーズな手続きができるように準備するとともに、北京日本人学校に戻ってこられてよかったと思っていただけるような教育活動ができるよう取り組んでまいります。退学等のご検討に当たりご質問がございましたら、学校までいつでもご連絡ください。
1日も早く、学校に児童生徒の明るい笑い声が戻ってくることを祈っております。
皆様、くれぐれも健康に留意してお過ごしください。
令和2年3月20日 北京日本人学校